風俗嬢の“職業病”ってなんだと思う?
風俗のお仕事は女性が働く他のお仕事とはちょっと違う、特殊なお仕事。なぜならば、風俗は女性の「性」を売る仕事だからです。
様々なお仕事には、それぞれそのお仕事ならではの「職業病」が付き物ですが、風俗嬢の職業病とは一体どんなものが挙げられるのでしょうか?
あいこ
風俗嬢の職業病って言ったらさ…もう、コレしかないよね。「男性不信」
さや
ははは、言えてる。この仕事始めてから、男性に対する不信感とか諦めみたいな気持ちはやたら強くなった。
りり
そうかな? 男あしらいは少し上手くなったっていうか、男慣れしたような気は自分でするけど、私はあんまり男性に対しての価値観は変わらないかなぁ。
さや
え~、それはさ、りりちゃんがまだ学生で、風俗業に骨の髄まで身を沈めてないからだよ。
りり
なるほど。
さや
フル勤で風俗一本で働いてみたら、イヤでもそうなる。
りり
ああ…それは…なるほど(笑)。
あいこ
男性のウソとか演技みたいなのは、簡単に見抜けるようになってきちゃった。でも、それって良いことなんて一つもなくて、転がされて簡単に騙されてるうちの方がマシだったかな、なんて思う…だって、真意が分かったところで、どんどんガッカリしていくだけだし。
さや
私も、ちょっと良いな~って男性が現れても「どうせコイツも性欲の前には勝てないんだろうな、男だし」と思っちゃう。どんだけカッコイイこと言ってる真っ当そうな男でも、所詮男は男…なんて思っちゃうんだよねぇ。
まみか
末期だね。でも分かる~。私は、男の件もそうなんだけど、後はほんと、お金しか信じられなくなってる自分が怖い。何もかもお金中心に考えちゃうんだよね。
あいこ
それ、風俗嬢は皆言うよねぇ。彼氏とSEXするときもお金に換算して考えちゃうから集中できないっていうコもいるよね。
まみか
うん。彼氏どころじゃないよ、友達と会ってても、家族と会ってても「あ~、今この時間店に入ってたらいくら稼げてるなぁ」ってすぐ考えちゃう。
さや
それは…家族も!?
まみか
うん、家族も。何してても無駄な時間に思えちゃって、お金稼げてない時間なんて価値がないとすら思っちゃう。
あいこ
まぁ、高級店に勤めてるとそういう価値観になってっちゃうのも分からなくもないけどね。だって数日で同い年ぐらいの女の子の一か月分のお給料ぐらい稼いじゃうときもあるわけでしょ。
まみか
まあ…でも、お金以外ないんだよね。男も信用できないし、家族とも疎遠気味だし、友達なんて滅多に会わないし。
りり
それもなんだか悲しいね。
まみか
まあね、でもお金好きだし、将来の自分のためと思って頑張ってるから良いんだけど。
あいこ
風俗のお仕事をしていると、男にしてもお金にしてもそうだけど、自分の目的とか目標とか、何のためにお金を貯めてるかとか、そういうのをしっかり持っておかないと、病む気がする。
りり
実際病んでる子多いよね。うちの店にもいるわ、手首から二の腕の方までリスカの痕だらけの子とか…。
さや
ぎゃ~、やり過ぎ(笑)
りり
その子は風俗一本で働いてて、いつもヒモみたいなの養ってる。男と別れてもすぐ別の男と付き合ってるけど、話聞いてると全部ヒモばっか(笑)。
さや
典型的な感じで病んでる。
あいこ
男に対して信頼感がないから、もう誰でも良いやってなっちゃうのかな、寂しさを埋めてくれれば誰でも良い、みたいな。
さや
そうだよね。男に稼いでもらいたい、っていう気持ちもあんまり持ってないし。だって、男よりも稼いでる子、いっぱいいるし。
あいこ
そういう意味で風俗嬢って経済的には自律してそうだけど、あんまりしてない子が多いよね。お金稼いでも金遣い荒いし、なんか不安定。
さや
風俗嬢の職業病っていうと、どうしても性病とか感染症にばかり頭が行きがちだけど、実際は精神的な問題の方が大きいかもね。短期間で働いたり、昼職と兼業しながらだとそうでもないけど、風俗一本で働き始めちゃうと、結構病んじゃう子が多い気がする。
りり
私、やっぱ大学卒業したら風俗のお仕事やめて、昼職一本に絞ろうっと。
あいこ
また言ってる(笑)。でも、贅沢になれちゃうと無理だと思うよぉ。やめても絶対すぐ戻ってくるから。
りり
そんなことはない!と思いたい。
まみか
さっき私も言ったけど、お金への執着も、風俗嬢の職業病みたいなもんだからね。
りり
風俗嬢、稼げるけれど業が深い…。