岡山県岡山市 旭川の中州に並ぶ東遊郭・西遊郭(中島遊郭)
現在では、あまり風俗が盛んなイメージのない岡山県ですが、岡山県はかつて、数多くの遊郭が存在した場所です。全国遊郭案内には「岡山は女に恵まれた場所」であると記載があったほど、岡山の遊郭は栄えていたようです。
岡山駅から路面電車の岡山電気軌道に乗り、小橋停留所で下車すると、かつて「中島遊郭」と呼ばれていた遊郭跡地に辿り着きます。
その昔、岡山市は市内を流れる旭川の下流にあった中州のような土地に「東遊郭」と「西遊郭」、二つあわせて「中島遊郭」と呼ばれていた大きな遊廓を抱えていた場所でした。
細長い中州に並んだ二つの遊郭
中島遊廓は、細長い形をして並んでいる二つの中洲にある遊郭で形成される遊郭で、片方が東遊郭、もう片方が西遊郭と呼ばれており、それらが京橋、中橋、小橋と呼ばれる橋で繋がれています。
中島遊郭は、1964年に公開された野村芳太郎監督の映画「背景天皇陛下様」のロケ地としても知られている場所で、現在でも花街時代の楼閣が数多く残されており、他の遊廓跡地と同じように、時代の流れの中に取り残された、なんとも言えない寂れた遊廓跡地の風情をカメラに収めようと、当時の面影を偲んで散策に訪れる人が後を絶ちません。
現在では廃墟となって朽ち行くままになっている建物が多い一方、廃墟のような様子ながら、現在でも住居として利用されている建物もたくさんあります。しかし、地元の人の中には、あまりこの一体には近寄らない…という人もいるようです。かつての遊郭跡地としての街が持つ、独特の陰気な雰囲気が一部の人達からは近寄りがたいものとして感じられているのでしょうか。
東遊廓には、貸座敷が多いときには70軒も営業しており、更に娼妓が約400人も働いていたそうです。また、西遊郭には貸し座敷が59件、娼妓は約350人働いていたそうです。娼妓たちは、九州からやってきた女性が多く働いていたとのことです。
戦中には、岡山市内は戦火に見舞われ、その際にはこの中島遊郭も焼失したとされているため、現在見られる遊郭の建築跡は戦後のものだけのようです。
昭和33年に施行された売春防止法により遊廓としての歴史は幕を閉じました。
現在の岡山の風俗
現在の岡山は、先にも述べた通りあまり風俗が盛んな土地柄ではありません。
地方の風俗に多いデリヘルが主流で、その他ヘルスやセクキャバといった店舗型風俗が少しあるだけです。
岡山で風俗遊びがしたいなら、デリヘルを呼んで遊ぶことをオススメします。